PAFけいじばん
このけいじばんは、美術に対する質問、教室に対する要望、
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[16] こんちわあー
りき《犬》 あめあがりのしずく…(0光年)
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初めまして、初登場です。今、人生を楽しんでいる乙女です。乙女というのは自分的にキモいので、じゃあ……garlにしておきます。私は、絵に興味があるので質問です。水彩画のぼかしと色を上手に重ねるコツぜひ、私も分かり易く教えてください。 |
ブラックホールに飲み込まれた!
2006/12/08 23:04:14
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[16-1] りき(犬)さんへ
PAF はるかぜのむすこ…(23光年) [MAIL]
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お答えします。 水彩画の特徴は、水彩画と書くように、水の存在が重要なんです。それと、それを受け止める支持体(画用紙) もとても大切です。皆さんが、学校で使っている画用紙は、余りしつこく描いていると、小さい紙玉が出来て破れたりしたことありませんか?つまり、学校で使っている画用紙でちゃんと描ける人は、とても上手いと思っていいでしょう。画材店に行ってちょっといい画用紙でやると、もっと上手くいくはずです。その時、パネル等に 水張りしてやると、しわもよらないのでお勧めします。 紙の中に、ケント紙というのが有りますが、これは、デザイン向きなので、水彩画には適していません。 水彩画用紙でにじみを作りたいときは、あらかじめ、湿らしておけばいいのです。反対に筆のタッチやかすれた感じを出したい時は、そのまま塗っていけば、いいのです。絵の具を重ねたいときは、塗った後すぐやれば、混じってしまうだけなので、ちゃんと乾かした後にやれば旨くいきます。その時、最初に塗った絵の具が多いと後から塗る絵の具と混じってしまいます。重なりの色は、経験的な知識がいるので、何度か実験しておいたほうがいいでしょう。 次回は、水彩画のちょっとした原則についてお話ししたいと思います。
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23光年進んだ
2006/12/09 14:01:05
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[16-2] りき(犬)さんへ
PAF わかきたびびと…(74光年) [MAIL] [HOME]
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水彩画のちょっとした原則に行く前に、絵の具のお話をしておきましょう。 水彩絵の具には、透明絵の具と不透明絵の具が有ります。皆さんが学校で使っている絵の具は透明と不透明の間ぐらいの絵の具です。プロの水彩画家が使っている透明水彩絵の具は、ちょっと高価なんです。不透明絵の具の代表的なのが、ポスターカラーで、ガッシュもアクリルカラーも不透明ですが、水に薄く溶かして使えば、透明絵の具のようにも使えます。でも、水彩画を描くのであれば、水彩画用紙と透明水彩絵の具をお奨めします。 それでは、ちょっとした原則についてお話ししましょう。これは、あくまでも原則ですから、絶対そうじゃないといけない訳ではありません。例外も沢山あるので、悪しからず。 彩色は、背景の色から塗っていくと云うのが原則なんです。つまり、いま描こうとしている物の一番後ろに見える物から彩色していくと云う訳です。重なりのことを考えると、当然といえば当然なんです。 それから、もう一つは、白の絵の具はできるだけ単独で使わないという原則です。つまり、いま白ぽく見える雲や、ハイライトのところは、画用紙の白を利用するために塗り残しておくと云う訳です。水彩画用紙は、絵の具を塗ると紙に染み込むので、上から白を塗っても、元のような白にはならないのです。 おおまかに云えば、以上のことに気を付けながら、画用紙の湿り具合を見ながら描いていけば、上手くいくでしょう。 |
17光年進んだ
2006/12/13 00:32:52
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